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三小校長ブログ 1/31号 ~ 3学期の単元開発 No.2 ~ -
3学期単元開発 No.2 2年マイプラン学習
2年生からは、マイプラン学習は複数教科で単元を組み合わせます。
このねらいは、1つの教科で単元を自由進度にしたとしても同じ単元なので、進度の進み具合が一目瞭然で、進み具合が良くない子どもは、それだけで劣等感をもちます。いくらみんな違って良いといっても競い合ってしまい、自分のペースでじっくり学ぶことにつながりません。そういうことで複数教科を組み合わせるのです。
2年の学年担任が協働して開発した今回の単元は、国語「あなのやくわり」と算数「はこの形」です。
国語7時間、算数5時間の12時間を自分で計画を立てて学習します。
学習の手引きと学習環境の設定によって、2年生も自立しながら学習します。
学習家核に従って学習がスタート!
教室、広い廊下等、自分で学習するスペースを決めます。
整理された教材
2階の「はこの形」学習環境
自分のペースで、教材を選び、自分で学習を進めます。
1年間の単元開発の授業で身に付けた力で、2年生は、1階と2階を行き来しながら、学習環境のもと学びの目的をもった徘徊をして、自立した学びを実現させていました。
公開日:2025年01月31日 13:00:00
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三小校長ブログ1/24号 ~ 3学期の単元開発 No.1 ~ -
3学期の単元開発 No.1 1年マイプラン学習
「自立した学び舎 三小スタイル」~ファースト・モデルの完成を目指して~ として、1年間、メリハリをつけた学習、授業に取り組んでいます。
3学期は、全学年が、1年間、各教科で開発した探究的な単元で、子ども一人一人が身に付けた力を活用して、学習の手引きと学習環境をもとに自分で計画を立てて学習するマイプラン学習(単元内自由進度学習)の単元開発をし、学習に取り組みます。
今週から6週にわたって、各学年の開発した単元をご紹介します。
1年マイプラン学習 算数「かたちあそび」「かたちづくり」
1年生は、算数のなかで図形の単元を取り上げて、「あそび」「つくり」で自由進度をもたせた単元開発をしました。
教材豊富な学習環境
学習の手引きをもとに自分の文脈で学習しています。
形作りに挑戦
いろいろな学習形態を選択できます。
壁面の学習環境をもとにマイプラン学習は進みます。
1年生でもマイプラン学習はよくできます。
本校では、ファーストカリキュラムから一人一人に問いをもたせて探究的な学びを入学当初から進めました。
問題を自分事として捉えて、自分で学習の計画を立てて進めることもこの1年間で身に付けた大きな力なのです。
教師は、1年生のための学習の手引きと学習環境を設定しました。
三小の1年生としての自立した学びが実現できました。
公開日:2025年01月24日 19:00:00
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三小校長ブログ1/17号 ~ 探究心に火をつける全校朝会 ~ -
探究心に火をつける全校朝会(副校長の授業から)
私は、全校朝会は単なる話ではなく、全校の子どもたちに問いをもたせ、自分自身がどう考えるか、どう行動するのかを考えさえる授業として今まで行ってきました。
今年度は、私だけではなく、副校長、学年、専科の先生方にも分担して、計画的に全校に向けての授業を進めてきました。
今週は副校長が授業を行いました。
テーマは「あこがれ」
副校長先生が、小学校の時にあこがれていたテレビ番組の「アメリカ横断ウルトラクイズ」に出場し、ベスト4に入ったという夢を叶えたといエピソードから、子ども一人一人にも「あこがれ」、目標をもつということを考えさせるとても良い授業でした。
ウルトラクイズでベスト4に輝いた、夢を叶えた若かりし頃の副校長先生
目標を達成させるためにはどうしたらよいか?
一人一人に問いをもたせます。
自分自身で、どうせだめだと決めつけてしまう先入観をもたないこと。
最後は、一人一人に問いかけて、正解のない一人一人の永遠の問いをもたせます。
今年度は、先生方一人一人の特技や考えをこの全校朝会で授業として披露してきました。
これも「自立した学び」「探究的な学び」の学習環境の一つです。
公開日:2025年01月17日 16:00:00
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三小校長ブログ1/10号 ~ 3学期スタート ~ -
~ 3学期スタート ~
始業式児童代表の言葉
3学期は、「自立した学び舎 三小スタイル」ファースト・モデルの全学年マイプラン学習の単元開発に取り組みます。
「MATH WEEK」では、算数の図形単元を1年から6年まで共通で系統性をもった学習環境を設定し、全校で取り組む計画も考えています。
この計画案は教員からのアイデアで、本校の教員はこの3年間で学寮黒んの転換ができ、子どもの文脈で学習する意図、目的を理解し、能動的な学び、必然的な協働的な学びを実現するために素晴らしいアイデアをもちより今日まで単元開発に励んできました。
今週から始まった3学期は、各学年、各教科のまとめとして、今までに身に付けた力を汎用させて学習に取り組む時期と、大きな行事として展覧会に専念して取り組む時期とメリハリをつけた学習、授業を展開いたします。
これで、ファースト・モデルが完成します。
自立した学びに向けてチャレンジする最後の学期です。
公開日:2025年01月09日 08:00:00
更新日:2025年01月14日 08:37:59
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三小校長ブログ1/1号 ~ 新年もよろしくお願いいたします ~ -
明けましておめでとうございます。
新しい年を迎えました。
皆様のご多幸をお祈りいたします。
今年も三小は大きな夢をもち、子どもの探究心に火をつけて、自立した学びを目指してまいります。
子どもたちの成長を願い、教職一同、協働します。
今年もよろしくお願い申し上げます。
令和7年(2025年)元旦
公開日:2025年01月01日 00:00:00
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三小校長ブログ12/27号 ~ わくわくするゴール ~ -
~ わくわくするゴール ~
2年生活科の単元開発「うごくおもちゃ大はつめい!三小おもちゃランド」のゴールは1年生を招待しておもちゃランドを開催することです。
1年先輩の2年生にとっても招待される1年生にとってもわくわくするゴールです。
このゴールに向けて子どもたちが見通しをもって、自分の文脈で学習できるように掲示を工夫しています。
単元が一目で分かる掲示
校舎環境のよさを生かし、広い廊下では空間の演出を工夫しています。
「ひらめきの部屋」では、アイディアを共有します。
「○○で遊ぼう!」では、実際に作ったものを試すコーナーです。
4つの教室もテーマがあり、「風」「磁石」「坂道」「ゴム」の視点で研究できる道具や材料を学習環境として設定してます。
いよいよゴールがやってきました。
1年生を迎えてのおもちゃランドです。
2年生が工夫してつくったおもちゃを目を輝かせながら1年生に説明し、楽しませる姿は、この単元で身に付けた知識や技能を活用し工夫したことしっかりパフォーマンスする姿です。
これこそが、わくわくするゴールであり、子ども一人一人の文脈です。
招待された1年生も次の機会に2年生の工夫をお生かそうと考えながら楽しんでいました。
「自立した学び舎 三小スタイル」は、学級だけではなく、学年も超えて、ここまで創造することができました。
公開日:2024年12月27日 09:00:00
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三小校長ブログ12/20号 ~ 3年理科単元開発 ~ -
~ 3年理科単元開発 ~
3年の学年の学年担任が協働して、画期的な理科の単元を開発いたしました。
「電気の通り道」
この単元では、電気回路について、差異点や共通点をもとに問いをもち、学習方法を自分で選択し、その場での必然的な協働をもとに問題解決していきます。
3年が開発した単元が素晴らしいのは、一人一人の考えで、個々に実験、観察したり、仲間と協働しながら仮説を立てながら伸び伸びとダイナミックに探究ができる学習集環境を設定したところです。
単元の導入も工夫して子どもたち一人一人の問いを引き出します。
各教室にラボ、実験コーナーAB、大実験室とそれぞれの目的にあった学習環境を工夫しました。
廊下の掲示も子どもたちの探究心に火をつける掲示物ばかり。
まずは、見通しをもち計画を立てて学習を進めます。
個々の探究がスタート!
教室の中が研究室と化し、夢中になって取り組みます。
教室内の掲示、実験道具や素材の豊富さに子どもたちも圧倒されました。
身に付けさせなければならない基礎的な知識・技能も学習環境の仕掛けで、子どもが必要感をもって探究し、身に付けています。
一人一人の問いは、単元を通して次々と発展し、探究が深まります。
パフォーマンス課題も工夫されていて、電気を通すものの数や導線の長さを競うことで、ますます子どもたちは意欲的に協働しながら学習に夢中になります。
この日は2時間、時間を気にすることなく、たっぷりと自分の文脈で探究に没頭しました。
ワクワクするようなパーフォーマンス課題による単元のゴールと効果的な導入。
そのための各教室、廊下全体を使った学習環境。
とても画期的で、汎用性の力を育む3年の理科の単元開発です。
これこそが、THE「自立した学び舎 三小スタイル」です。
公開日:2024年12月18日 09:00:00
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三小校長ブログ12/13号 ~ 2回目の4者面談 ~ -
~ 2回目の4者面談 ~
早いもので、2学期末を迎えました。
学校の方では、来週から始まる2回目の4者面談の準備をしております。
学習の活動を振り返りながら取り組む子どもたち
4者面談の意義は、子どもたちの探究的な学びによって個々に成長したところを認め、励ますことにあります。
私は、子どもたちの学びの革命には欠かせないものであると捉えています。
人は、自ら考えて、行動し、その結果から成果を認め、称賛されることで、自身の成長を感じ次につなげていけるのではないでしょうか?
どんなことでも褒めること、これが一人一人を生かすことになります。
担任一人では見逃してしまう個々のよさも学年担任として複数の眼で見れば、見えなかったことがより見えてきます。
これが多面的、多角的に組織として子ども一人一人を見る眼なのです。
とはいっても、この4者面談の意義を子どもも含め全ての人が理解し、納得するものとも思いません。
4者面談も1つの手段でしかすぎませんので、来年度は、4者面談、3者面談、個人面談、リモート面談等、各家庭や子どものニーズに応じた選択できるような方法を考えていきたいです。
12月5日に開催した1年生のどんぐりまつり
近隣の保育園、幼稚園の園児と2年生を招待して、1年生が主体的にこのお祭りを創り上げました。
1年間の成長を感じます。
公開日:2024年12月11日 07:00:00
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三小校長ブログ12/6号 ~ 理科の実験を考える ~ -
~ 理科の実験を考える ~
今までは理科の実験というと理科室でグループごとに同じ条件で同じ実験をし、データを集めてグループで考察する。そのような授業が展開されていたのではないでしょうか。
そのような実験も悪くはありません。
グループで研究仮説を立てって、先生の指示に従って実験の道具を順番に取りに来て、先生が陣日の手順を説明し、その通りに実験を始める。修了すれば、時間内に片づける。実験成功。授業の時間通りに終了。素晴らしい授業です。
しかし、この流れるようなレールを敷いた授業で、どれだけの子どもたちが問いをもち、探究的に学習を進めたでしょうか?
グループの中心となって道具を操作した子どもはそうかもしれませんが全員ではないでしょう。
11月29日の研究発表会で公開授業をした5年生の理科の実験は違います。
単元開発した「もののとけ方」では、一人一人が問いをもちそれに合わせた実験を個人や協働研究するのです。
協働研究と言っても最初からグループが決まっているのではなく、一人一人の問いを掲示板に示し、同じ問いをもった者同士が必然的に協働できる仕掛けがあるのです。
一人一人の問いを共有し、必然的な協働を生む学習掲示
この学習環境こそが、子ども一人一人の探究心を生み出します。
そしてこのように一人一人のニーズに合わせた道具や材料を先生方は、タイミングよく設定するのです。
見事な授業でした。
まるでどこかの製薬会社の研究室のようでした。
1時間完結の流れるような理科の実験も良いですが、これからの社会を生き抜く子どもたちの一人一人の資質・能力を育むのは、どちらの授業なのでしょうか?
公開日:2024年12月03日 07:00:00
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三小校長ブログ11/29号 ~ 自立した学びを目指して ~ -
自立した学びを目指して
本日、11月29日は本学園、三鷹中央学園の研究発表会です。
【公開授業】
5年の単元開発 理科「もののとけ方」
4年の単元開発 理科「私たちの体と運動」
2年の単元開発 生活「うごくおもちゃを大はつめい 三小おもちゃラボ」
自立した学びは、本学園の目指す学園生の学びで、七小、四中も同じ方向性で研究を2年間取り組んできました。
2年間、研究を年間講師としてご指導いただいた上智大学 教授 奈須正裕 先生には、多くのことを学ばせていただきました。
子どもたちの自立した学びを実現するためには、まず、教師自身が教科の本質に迫る基礎研究、教材研究に励むことを教えていただきました。
教師の仕事として最も大切なことです。
教師は、人を導く仕事です。
その導きの一つに学問としての教科に子ども一人一人に触れさせて、学問の素晴らしさ、学ぶことの楽しさ、そして生きる意味をを考えること、人間として感化させることが、教師の最も大切な仕事です。
この2年間の研究は、今後も発展していきます。
9年間の学びの系統を考えて、三小でも、七小でも卒業した後に四中で出会い、更に3年間の学びを進め三鷹中央学園を巣立つ15歳の姿に責任をもつためには、この学びの火種を大切に絶やさぬようにしてまいります。
公開日:2024年11月29日 12:00:00